2026.01.05
その他システム会社なのに「仕様書」より「現場」を見る理由|元店長が語る、利益が出るDXの正体
【全国対応】ただ作るだけのシステム会社ではありません。Shared Valueには「元・店長」など現場経験者が在籍。「立派な戦略が現場で使われない」「DXで行き詰まった」という企業様へ。仕様書の前に現場(レジ裏)を見る私たちが、本当に利益につながる解決策を語ります。
― 元・店長たちが語る、失敗しないシステム開発と小売DXの考え方 ―
「戦略はコンサルの仕事」
「システム会社は言われた通りに作ればいい」
ええ、正論です。ぐうの音も出ません。
普通なら、ここで話は終わります。
でも、私たちShared Value(シェアードバリュー)は少し変わっています。
システム開発会社なのに、社内に小売・サービス業の現場を経験してきたメンバーがいるのです。
棚卸しで朝日を見たことがある。
レジが詰まり、列が伸びるあの空気を知っている。
「考える暇があったら、まずこの列をどうにかしたい」――
そんな現場の真実を、私たちは身体で覚えています。
だからこそ、私たちは「ただ作るだけ」では満足できません。
現場で使われるシステム開発にこだわり、DXが失敗しない設計に執着します。
今回は、なぜShared Valueが仕様書より先に「現場の話」を聞くのか。
その理由を、現場の言葉でお話しします。
システム開発が現場で失敗する本当の理由
「高いシステムを入れたのに、現場が楽にならない」
「DXを進めたはずなのに、結局Excelに戻った」
「便利な機能はあるのに、使われていない」
小売DX・業務システム導入の失敗には、共通点があります。
それは、技術が足りないことでも、担当者が悪いことでもありません。
現場の動き方を前提にしていない設計が原因です。
忙しい現場は、正論で動きません。
動くのは「何も考えなくても回る仕組み」だけです。
どんなに正しい戦略でも、現場では回らない
経営会議室で語られる戦略は、いつだって論理的で、美しく、完璧です。
PowerPointの上では、矢印ひとつで売上が伸びます。
でも、その正論が現場に降りてきた瞬間、よく起きるのはこういうことです。
- 「その判断、ベテランの○○さんしかできません(そして今日は休み)」
- 「あとで入力しよう(※だいたい永遠にやらない)」
- 「今のシフトじゃ、それ無理です(真顔)」
現場がサボっているわけではありません。
お客様の列ができているとき、スタッフは正しい戦略よりも目の前の対応を優先せざるを得ない。
小売・流通の現場で生き残るのは、正しい戦略ではありません。
忙しい時でも、迷わず回るオペレーションです。
小売・サービス業におけるDX失敗の共通点
DXが失敗する現場には、典型パターンがあります。
- 一部の人しか分からない操作がある(属人化)
- 例外対応が積み上がり、運用が複雑化している
- 入力する時間が確保できず、データが腐る
- 本部と現場の前提がズレたまま機能が増える
そして最後に起きるのは、たいていこれです。
「使われない」→「慣れたやり方に戻る」→「改善が止まる」
つまり、問題はツールではなく、
現場で使われる形に落とせていない設計なのです。
システムは業務効率化のためだけにあるのか?
「業務効率化」「省人化」「自動化」
こうした言葉はよく聞きます。
でも私たちは、これがゴールだとは思っていません。
面倒な発注計算。煩雑な在庫管理。終わらない入力。
それらをシステムに任せる本当の理由は、ただひとつ。
人が、お客様に向き合う時間を取り戻すため。
つまり、「おもてなし」の時間をつくるためです。
私たちが作りたいのは、管理のための冷たい道具ではありません。
ピークタイムに阿吽の呼吸で支えてくれる、
一番頼りになる同僚みたいな業務システムです。
現場を知らないシステム設計が招く問題
小売DXやPOS・在庫・発注システムで、致命傷になるのはここです。
- 判断が複雑で、忙しい時に操作できない
- 入力のタイミングが現場の動線に合っていない
- 例外が多すぎて、覚えることが増え続ける
- ルールはあるのに、人によって解釈が違う
結果、現場はこう言います。
「便利なのは分かる。でも、今はそれどころじゃない」
これが積み上がると、
システムは改善ツールではなく負担になります。
なぜShared Valueは仕様書より現場を優先するのか
だから私たちは、システム会社なのに「経営」に口を出します。
「何を売るか」「誰に売るか」も大事です。
でも、現場で効いてくるのは、むしろこちらです。
- その判断は、人がやるのか、システムがやるのか
- 新人でも、その戦略を実行できるか
- 忙しい日でも、自然に正解が選ばれる設計になっているか
発注も在庫も価格も、今はすべてシステムを通ります。
つまり、システム上で表現できない戦略は、現場では「存在しない」のと同じです。
私たちは、仕様書通りに作るだけでは終わりません。
現場で使われないと分かった機能は、はっきり言います。
「その機能、現場では使われません」
「その運用、忙しい日に破綻します」
これは口出しではなく、
現場で利益を残すための設計です。
システム開発を依頼する前に考えてほしいこと
もし、ここまで読んで
「耳が痛いけど、ちょっと分かる」
そう感じた部分が一つでもあるなら、それは偶然ではありません。
実際に私たちがご相談を受けるのは、こんなケースです。
- 高いシステムを入れたのに、現場はExcelに戻った
- 発注・在庫・売上がバラバラで、全体が見えない
- ベテランが休むと、業務が止まる
- DXを進めたいが、何から手を付ければいいか分からない
この状態でとりあえず作ると、ズレは大きくなります。
だからこそ、違和感があるうちに整理することが重要です。
最後に:売り込むための話はしません(でも、放置はおすすめしません)
私たちは、いきなり「作りましょう」とは言いません。
まず、現場の話を聞かせてください。
- レジ前で何が起きているのか
- 発注のどこで手が止まるのか
- どこが属人化しているのか
- 本当はこうしたいが言語化できていないのはどこか
そこが見えないまま作られたシステムは、
どんなに高価でも、現場では使われません。
現場で使われないシステム開発やDX失敗事例を、
私たちは何度も見てきました。
だからこそ、最初に設計の土台を整えます。
その結果、
システムが不要という結論になるかもしれません。
今ある仕組みを少し直すだけで済むかもしれません。
それでも構いません。
現場でちゃんと使われ、最後にちゃんと利益が残る。
そのために必要なことだけを、正直にお話しします。