2026.01.03
その他「絵に描いた餅」を「食える餅(利益)」に変える、戦略×システム実装の極意
― 戦略 × システム実装、その現実解 ―
「ターゲットを明確にし、他社と差別化する」
経営会議室では、必ずと言っていいほど聞こえてくる、正しく、美しい言葉です。
異論はありません。むしろ大賛成です。
ただ――
その戦略、現場でちゃんと生きていますか?
会議では拍手喝采だったはずの戦略が、現場に降りた瞬間、
「誰も開かないPDF」としてサーバーの奥底で静かに眠っている。
…そんな光景、決して珍しくありません。
ここで一つ、はっきりさせておきます。
戦略が実行されない原因は、現場の怠慢ではありません。
理由は一つ。
戦略が「翻訳」されていないからです。
経営戦略という抽象的な言葉を、
日々の業務フローや、ボタンを押す順番、システムの挙動にまで落とし込む。
私たちShared Valueは、この「翻訳」を仕事にしています。
今回は、ある土産物店の事例をモデルに、
私たちがどのように「戦略」を「ソースコード」に変換しているのか、
その裏側を少しだけお話しします。
1. 「誰に売るか」が決まっていないシステムは、ただの箱です
システム導入の打ち合わせで、よく聞く質問があります。
「どんな機能が必要ですか?」
もちろん大切です。
ですが、私たちはその前に、必ずこう聞きます。
「誰に、何を、どう売りたいですか?」
なぜなら、ターゲットが違えば、
必要なのは「高機能なレジ」ではなく、
「気が利きすぎる在庫管理」かもしれないからです。
例えば、観光地の土産物店を想像してみてください。
観光客(自分へのご褒美モード)
財布の紐は緩めです。
「ここでしか買えない」「一生モノ」という言葉に弱く、
高額な伝統工芸品を、わりと勢いで買います。
地元客(義理と人情モード)
一方こちらは冷静。
出張土産やお中元として、
「失敗しない」「配りやすい」箱菓子を求めています。
――この2種類の人が、同じレジに並ぶのです。
この前提を無視してシステムを作ると、どうなるか。
答えは簡単です。
高額商品は欠品、
安価なバラマキ菓子は在庫の山。
私たちは、顧客セグメントごとの売上構成比をリアルタイムで可視化し、
「連休前は高単価品を厚めに」
「お盆前は箱菓子を切らすな」
と、システムが先回りしてアラートを出す設計にします。
判断を人に任せない。
判断材料を、迷いようがない形で差し出す。
これが、戦略を“使える形”にする第一歩です。
2. 「他社と違うこと」をやるなら、現場を守る覚悟が必要です
価格競争から抜けるための「差別化戦略」。
言葉にすると華やかですが、現場から見ると、だいたいこうです。
- 商品数を増やす → 在庫管理が地獄
- オリジナル商品を作る → 不良在庫の恐怖
- 体験・エンタメ要素を足す → 接客が回らない
戦略が尖れば尖るほど、
現場のオペレーションは確実に壊れにいきます。
ここで精神論を持ち出すと、ほぼ確実に失敗します。
必要なのは、気合ではなく、設計です。
多品種少量を前提としたマスタ構造。
発注作業を限界まで削るロジック。
「攻めの戦略」を掲げるなら、
その裏側には、鉄壁すぎるほどの守りのシステムが必要です。
それを用意するのは、経営の責任。
そして、それを形にするのが、私たちの仕事です。
3. 「カリスマ店長の勘」を、全社員の標準装備にする
「あの店長がいる店は、売れる」
これは事実でしょう。
ですが、経営としては――正直、怖い話です。
その店長が休んだ瞬間、
売上まで一緒に休んでしまうからです。
属人化を排除し、組織能力(OC)を最大化する。
ここでも、システムが効いてきます。
「なんとなく売れそう」を禁止する
過去の販売実績、曜日、気象条件から
「理論在庫」を自動算出します。
勘ではなく数式で発注することで、
人間業では難しい販売ロス率0.5%以下を実現します。
人がやらなくていいことは、機械に任せる
レジ打ち、在庫確認、集計作業はすべて自動化。
空いた時間は、人にしかできない
「高付加価値な接客」に全振りします。
人を減らすためのDXではありません。
人の価値を最大化するためのDXです。
4. 「高くても買いたい」を、データで再現する
最終的なゴールは一つ。
WTP(支払意思額)を高めること。
つまり、
「高いけど、欲しいから買う」状態を、
再現性をもって作ることです。
- 平均購入単価:前年比10%アップ
- 粗利率:前年比5%アップ
これらは、気合では達成できません。
「送料無料ラインを5,000円にしたら、ついで買いはどう変わったか」
「体験イベントに参加した客の購入率は?」
Shared Valueは、
施策と結果を結びつけるダッシュボードを提供します。
「頑張ったから売れた」ではなく、
「この変数を動かしたから、利益が出た」
そう言える経営へ。
Shared Value は、「コードも書ける商売人」です
なぜ、システム会社の私たちが、ここまで商売の話をするのか。
理由は単純です。
私たちの中に、現場の修羅場を知っている人間がいるから。
多くのシステム会社は、
仕様書があれば、動くものを作れます。
私たちは違います。
事業計画書を読み、
その裏にある覚悟と数字を理解した上で、
「なら、この形が一番現実的ですね」と言える会社です。
- 戦略はあるが、現場が動かない
- DX推進室を作ったが、何から手をつければいいかわからない
そう感じている経営者の方へ。
貴社の戦略を、
絵に描いた餅から、ちゃんと利益の出る餅へ。
その翻訳役として、
ぜひShared Valueをご指名ください。