2025.12.30
システム開発システムを入れた瞬間、現場が静かになる理由。それは「成功」ではなく「諦め」のサインかもしれない
はじめに
システム導入直後、社内がこんな空気になることがあります。
「大きなクレームが出なくなった」 「操作に関する質問が来なくなった」 「現場から不満の声が聞こえなくなった」
経営者やIT担当者からすれば、ようやく一息つける「うまくいっている」状態に見えるかもしれません。しかし、実はこれこそが最も注意すべき危険なサインであることも少なくありません。なぜ、現場は静かになってしまったのでしょうか。
「静かになる」=「納得している」とは限らない
現場から声が上がらなくなる理由は、ポジティブなものばかりではありません。多くの場合、以下の3つの心理が隠れています。
1. 「諦め」の境地に入っている
「どうせ言っても変わらない」「もう決まったことだから仕方ない」。そう思った瞬間、スタッフは意見を言うことをやめ、不便を受け入れて黙々と作業をこなすようになります。
2. 忙しすぎて声を上げる余裕がない
新しいシステムの操作を覚えることに必死で、不便さを感じる暇さえなく、疲弊している状態です。問題は山積みでも、それを共有するエネルギーが残っていません。
3. 誰に言えばいいか、伝え方が分からない
不満はあるものの、どこに相談すれば改善されるのかが不明確だと、声は社内の水面下で沈殿し、表には出てこなくなります。
「静か=成功」という大きな勘違い
管理する側から見れば、トラブル報告がないことは「順調」の証に見えます。しかし、現場が我慢して無理に回しているだけの状態は、ある日突然、離職や大きなミスという形で爆発するリスクを孕んでいます。
「静か」なのは、システムが完璧だからではなく、現場とのコミュニケーションが断絶しているからかもしれません。
本当にうまくいっている現場は、むしろ「うるさい」
導入後に意見が活発に出る現場は、実は非常に健全です。 「もっとここをこうしたい」 「この操作が二度手間に感じる」 「こうなれば、もっと楽に仕事ができる」
こうした声が上がるのは、スタッフがそのシステムを「自分たちの道具」として捉え、さらに良くできると信じている証拠です。
システムは現場を「黙らせるための道具」ではない
システムの本来の役割は、業務を画一化して現場の声を封じ込めることではありません。
・現場の困りごとをデータで見える化する
・改善のアイデアを形にするきっかけを作る
・本来やるべきクリエイティブな仕事に集中できる環境を作る
声が上がる仕組みこそが、システムを本当の意味で「活かす」ことにつながります。
株式会社Shared Valueの考え方
私たちは、導入後に現場が静まり返ることを成功とは定義しません。
・現場から「もっと良くしたい」という要望が届く
・使い勝手に関する前向きな議論が生まれる
・システムが現場の成長に合わせて形を変えていく
そんな「動きのある状態」を目指しています。そのために、導入前の徹底したヒアリングはもちろん、導入後も現場の声を拾い上げ、小さな改善を積み重ねるプロセスを何よりも大切にしています。
まとめ
システム導入後に現場が静かになったとき、それは成功の合図ではなく、現場からの無言のサインかもしれません。
本当に良いシステムとは、現場を黙らせるものではなく、現場の声を引き出し、組織を活性化させるものです。株式会社Shared Valueは、“黙らせるシステム”ではなく、次の一歩を踏み出すための“声が生まれる仕組み”を、貴社と共に創り上げます。
「システム導入後、現場の反応が薄くて不安だ」という方へ
一度、現場のスタッフの方々と「本音の座談会」を開いてみませんか?私たちが第三者の立場で間に入り、今のシステムが本当に現場の助けになっているか、隠れた課題を丁寧に掘り起こします。