2025.12.30
システム開発見積が安い案件ほど、後で高くつく理由。その「安さ」の裏に隠された、本当のコストとは?
はじめに
システム開発の相談において、「できるだけ安く作りたい」というご要望をいただくのは当然のことです。限られた予算の中で最大限の成果を出したいと考えるのは、経営判断として正しい姿勢です。
しかし、システム開発の世界には「安物買いの銭失い」という言葉が驚くほど当てはまります。最初に安く見えた見積もりほど、最終的な支払い総額が膨れ上がり、結果として高くつくケースが後を絶ちません。なぜ、安いはずの見積もりが「高額」になってしまうのでしょうか。
なぜ「安い見積もり」は魅力的に見えてしまうのか
見積もりが安く抑えられている理由は、非常にシンプルです。
・工数(作業時間)を極限まで少なく見積もっている
・要件をあいまいにしたまま、不確定要素を無視して進めている
・導入後の運用や、将来の変更を考慮に入れていない
つまり、多くの場合は「今、画面を作るのに必要な最低限の作業」だけで計算されています。これが一見お得に見える理由ですが、その裏には多くの「省略」が隠れています。
後から必ず発生する「見えない追加コスト」
安い見積もりで始まったプロジェクトは、開発が進むにつれて次のような言葉が頻発するようになります。
・「その機能は、当初の範囲外なので別料金になります」
・「想定外の業務フローだったので、追加対応が必要です」
・「仕様変更になるため、改めて再見積もりさせてください」
結果として、当初の予算を大幅に超えるだけでなく、スケジュールは延び、社内調整の手間ばかりが増え、開発会社への不信感が募るという悪循環に陥ります。
安さの正体は、成功に必要な工程の「省略」
多くの場合、安い見積もりの正体は、やるべきことを最初から削っているだけです。特に以下の項目は「目に見えない」ため、安く見せるために削られやすい部分です。
・徹底した業務整理や、現場へのヒアリング
・イレギュラーを想定した綿密な設計 ・不具合を出し切るための十分なテスト工程 ・現場が使い続けるための運用設計
これらを省けば、初期の見積もりは安くなります。しかし、ここを省くほど、導入後のトラブルや使い勝手の悪さは増大し、結局は高額な改修費用を払うことになります。
本当にコストを抑える唯一の方法は「失敗しないこと」
システム開発において、最も高くつくのは「作り直し」です。
・現場で使われず、形骸化してしまう
・想定と全く違うものができあがる
・導入直後から追加改修の要望が止まらない
こうした事態を防ぐことこそが、結果的に最も安く、投資対効果の高い導入につながります。
信頼できる見積もりは「安い」ではなく「納得できる」
本当に誠実な開発会社の見積もりには、次の特徴があります。
・なぜこの金額になるのか、根拠を論理的に説明できる
・どこまでが作業範囲で、何が含まれないかが明確である
・追加費用になりやすいポイントを、事前にリスクとして伝えてくれる
・予算に合わせて、段階的に進める提案(スモールスタート)がある
株式会社Shared Valueの考え方
私たちは、安さだけで勝負をすることはありません。その代わり、以下の3点を徹底します。
・失敗しないための「丁寧な設計」
・無駄な機能を作らない「本質的な進め方」
・変更に強く、長く使える「将来を見据えた構成」
私たちの提案は、最初は他社より高く見えるかもしれません。しかし、導入後の運用まで含めた数年間のトータルコストで比較すると、「Shared Valueが一番安かった」と言っていただけることが多いのが自慢です。
まとめ
安い見積もりは、一見すると魅力的です。しかし、その裏にある「省略」に気づかないまま進めてしまうと、後で大きな代償を払うことになります。
本当に見るべきなのは、表面上の金額ではなく、「何が含まれているか」です。株式会社Shared Valueは、貴社の投資が「無駄な支出」ではなく「未来への資産」になるよう、正直で納得感のある見積もりと進め方を提示します。
「他社の見積もりが安すぎて、逆に不安になってきた……」という方へ
その不安は、正しい経営感覚かもしれません。一度、その見積もりの内容を私たちと一緒に精査してみませんか。何が足りないのか、どこにリスクがあるのか、フラットな視点でアドバイスさせていただきます。