2025.12.30
システム開発「全部できます」は危険信号。システム開発で後悔しないために知っておきたい、提案の裏側
はじめに
システム開発の相談をしている際、担当者から「全部できますよ」「何でも対応可能です」と力強く言われることがあります。
一見、非常に頼もしく、安心感を与えてくれる言葉に聞こえますが、実はこの言葉こそが、プロジェクト失敗の「危険信号」である場合があります。なぜ、万能さをアピールする言葉がリスクになるのでしょうか。開発の現場で起きている真実をお話しします。
なぜ「全部できます」が危ないのか
1. できる・できないの線引きが曖昧になる
本当に難しいのは「作ること」そのものよりも、「どこまでをシステム化し、どこからをやらないか」を決めることです。
「全部できます」と言われると、お客様の中では「できる前提」で話が膨らんでいきます。しかし、いざ開発が始まると「それは追加費用です」「そこまでは想定していませんでした」というズレが生じ、現場の混乱や予算の超過を招くことになります。
2. 「作れる」と「うまくいく」は別物である
技術的にプログラミングが可能であることと、その機能が現場で使い続けられることは全く別問題です。
・現場の煩雑な運用に本当に合うか
・例外的な事態が起きたときに詰まらないか
・運用コスト(保守の手間)が膨らみすぎないか
そこまで深く検討した上で「できます」と言えるベンダーは、実はそう多くありません。
3. リスクやデメリットが隠されてしまう
信頼できるパートナーほど、打ち合わせの初期段階で耳の痛い話をします。
・「この機能は、今の貴社のフローではリスクがあります」
・「その方法はコストの割に向いていません」
・「こういう運用だと、後で必ずデータが整合しなくなります」
不都合な話をせず「全部できます」だけで進めると、課題が解決されないまま蓋をされ、導入後に大きな痛みとなって噴出します。
良いベンダーは、最初に「できないこと」を明確にする
本当に信頼できる会社は、「全部できます」という甘い言葉は使いません。その代わりに、次のような話をセットで提案します。
・何ができて、何が技術的に(あるいは運用的に)難しいか
・どこまでの範囲なら、最も高い投資対効果が出るか
・成功確率を上げるために、何を「削る」べきか
システム開発における提案力とは、要望をすべて形にする力ではなく、成果に直結しない枝葉を切り落とし、本質を際立たせる力でもあります。
こんな言い方をするベンダーは、信頼の証
「全部できます」という断定ではなく、次のような表現を使う担当者は、貴社の成功を真剣に考えています。
・「目的から逆算すると、まずはここまでを確実に固めるのが最適です」
・「その機能はリスクがあるため、こちらの別案も検討してみませんか?」
・「まずは最小限で始めて、現場の反応を見ながら拡張しましょう」
・「運用まで考えると、この形が最も現実的で長く使えます」
言葉の裏側に、具体的な根拠と、失敗させないための「選択肢」があるかどうかが重要です。
まとめ
「全部できます」という言葉は、万能さの証明ではなく、責任の所在が曖昧になるサインであることがあります。
システム開発で大切なのは、できることを無闇に増やすことではありません。むしろ「失敗しない範囲」を冷静に見極め、着実に一歩ずつ進めることです。
株式会社Shared Valueは、「全部できます」と安請け合いをする代わりに、最適な範囲、現実的な進め方、そして導入後の運用までを見据えた「嘘のない設計」を提案します。
「ベンダーの言っていることが、少し調子が良すぎる気がする……」と感じていませんか?
その違和感は、大切にすべき直感かもしれません。株式会社Shared Valueは、良いことも悪いこともすべてフラットにお話しし、貴社にとっての「最善の落とし所」を一緒に見つけ出します。