2025.12.30
システム開発RPAは「万能薬」ではない。業務を止めないために「自動化」より「仕組み化」を選ぶべき理由
はじめに
業務効率化の代名詞として、多くの企業が導入を進めているRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)。 確かにRPAは、プログラミングを介さずに「人の操作をなぞって自動化」できる便利なツールです。しかし近年、導入後に「かえって保守の手間が増えた」「中身がブラックボックス化した」という課題を抱える企業が増えています。
なぜRPAでは根本解決にならないのか。株式会社Shared Valueが考える、持続的な業務改善のための「設計のあり方」について解説します。
RPAは「応急処置」には向いているが「治療」ではない
RPAは、現在の業務フローをそのままに、PC上の操作だけを自動化します。そのため、以下のようなケースでは即効性を発揮します。
- 短期的な定型作業を、急ぎで自動化したい
- 既存システムを一切改修せず、データの受け渡しをしたい
- 一時的な繁忙期を乗り切るために、自動化を試したい
しかし、これらはあくまで「今の非効率なやり方のまま、スピードだけを上げる」取り組みに過ぎません。業務の歪みそのものを正す「治療」にはなっていないのです。
RPAが抱える4つの構造的な弱点
RPAを導入した企業の多くが、後になって以下の「見えないコスト」に直面します。
1. 業務が整理されないままブラックボックス化する
業務フローが曖昧なままRPA化すると、複雑な「例外処理」が山積みのロボットが出来上がります。結果として、どこで何をしているか誰にも分からない「ブラックボックス」が生まれます。
2. 画面や仕様の「微かな変更」で動かなくなる
RPAは画面上のボタン位置やレイアウトを認識するため、システムの小さなアップデート一つで動作が止まります。結果として、「RPAを動かし続けるための保守業務」という本末転倒な作業が発生します。
3. 属人化がさらに深まる
RPAは特定の担当者が作成・管理することが多く、「作った人しか直せない」という状態に陥りがちです。引き継ぎが困難になり、組織としてのリスクが高まります。
4. 業務改善の限界が見えにくい
非効率な工程を残したまま高速化しているだけなので、ミスが発生した際の影響も大きくなります。本来、無駄な工程は「自動化」する前に「削除」すべきです。
本当の改善は、RPAの「外側」にある
業務効率を根本から高めるには、人の操作を真似るのではなく、業務の構造そのものを再設計(リデザイン)するアプローチが不可欠です。
- 業務フローを解体・整理する
- 無駄な工程をそもそも無くす
- システムでデータを一元管理し、勝手につながる状態を作る
つまり、「RPAという補助輪」ではなく、「システムという強固な土台」を作ることこそが、本質的な解決策になります。
株式会社Shared Valueの設計思想:RPAが必要ない設計
株式会社Shared Valueは、RPAを否定するわけではありません。しかし、私たちは「RPAに頼らなくてもスムーズに回る設計」を理想としています。
- まず業務を整理する: 「なぜその作業が必要か」を問い、フローをシンプルにします。
- 仕組みとして再構築する: 入力は一度だけで済み、必要なデータが必要な場所に自動で届く。人が「判断」だけに集中できる環境をシステムで作ります。
- 見える化を担保する: 誰がどのデータを見ても現状が把握できる、透明性の高い仕組みを構築します。
まとめ
RPAは一時的な効率化には有効ですが、長期的な成長を支える「インフラ」にはなりにくい側面があります。
本当に業務を変えたいのであれば、人の動きをデジタルで真似るのではなく、「業務そのものを設計し直す」ことが重要です。株式会社Shared Valueは、RPAに頼らずとも自律的に回る「持続可能な業務基盤」を、確かな設計とシステム化で支援します。
「自動化ツールを入れたけれど、あまり楽になっていない」と感じていませんか?
それは「仕組み」を見直すチャンスかもしれません。株式会社Shared Valueが、貴社の業務を根底から見つめ直し、手間のかからない「本質的な仕組み化」をご提案します。