2025.12.30
その他「紙・FAXをやめたいのになくならない」本当の理由。現場に拒絶されないデジタル化の進め方
はじめに
「そろそろ紙やFAXを卒業したい」 多くの企業様がそう願いながらも、いざデジタル化に踏み切ると現場からの反発にあい、なかなか移行できずにいます。
実は、デジタル化が進む現代でも紙・FAXが使われ続けているのには、単純に「古いから」という理由だけではない、ある明確な理由があります。それは、紙・FAXが現場の業務にとって非常に「合理的」な側面を持っているからです。
なぜ、紙・FAXは使われ続けるのか?
紙やFAXが長年支持されてきた背景には、デジタルにはない独自の強みがあります。
- 直感性: 誰が見てもすぐに内容が理解できる
- 教育不要: 特別な操作説明が必要ない
- 柔軟性: メモを書き込んだり、現場の動線に自然に溶け込ませたりできる
- 安定性: サーバーダウンやシステムエラーといったトラブルに強い
つまり、紙・FAXは現場にとって「シンプルで完成されたツール」なのです。この強みを無視して単純にシステム化を進めてしまうと、かえって現場の負担が増え、失敗を招いてしまいます。
デジタル化が失敗する典型的なパターン
紙やFAXを無理になくそうとして、以下のような「本末転倒」な状況に陥っていないでしょうか。
- 工数の増加: 入力項目が多すぎて、事務作業の時間が増えた
- 複雑化: 操作手順が難しく、一部の人しか使えない
- 二重管理: 結局、確認のために紙を出力し、システムと両方管理している
現場から「紙の方が早かった」「前のほうが楽だった」という声が出るのは、システムが現場のスピード感に追いついていないサインです。
重要なのは「置き換え」ではなく「自然に置き換わる仕組み」
紙・FAXをなくすために必要なのは、強引な禁止ではありません。「紙よりも便利だ」と現場が自然に実感できる仕組みを作ることです。
株式会社Shared Valueでは、単に紙をデータ化するのではなく、以下の視点で業務そのものを再設計します。
- 本質を見直す: なぜその書類が必要なのか、本当に必要な項目はどれか
- タイミングを最適化: どのタイミングで入力すれば、後の業務が一番楽になるか
現場に定着する「無理のないデジタル化」3つのポイント
デジタル移行を成功させるため、株式会社Shared Valueが大切にしている指針があります。
1. 操作を「増やさない」
紙に書く手間より増えてしまっては定着しません。入力項目を最小限に絞り、直感的に操作できる画面設計を徹底します。
2. 今の流れを「壊しすぎない」
長年培われた業務の動線を尊重します。今の流れに沿いながら、不便な部分だけをピンポイントで解消していくアプローチが混乱を防ぎます。
3. 「楽になること」を実感させる
「これを入力すれば、後の集計作業が自動で終わる」といった、現場にとっての直接的なメリットを明確にします。
株式会社Shared Valueが考えるデジタル移行
私たちは、紙を否定しません。むしろ「なぜ今まで紙でやっていたのか」という理由を深く理解することから始めます。
- 現場のスピード感を損なわないレスポンス
- 手書きに近いような簡便な操作性
- 入力した瞬間に、次の担当者の業務が楽になる連携
これらを追求することで、現場が「もう紙には戻りたくない」と感じるような、自然なデジタル移行を支援します。